素材によってこんなに変わる!? バイヤーがエトープの色味の違いを解説!!



こんにちは、レザーブランドDAHLIA (@dahlia_jp)です。
このブログでは、商品紹介やレザーのお手入れなどお客様に有益な情報をお伝えしています。

本日は上記のような、色味の違いの質問にお答えしていきたいと思います。
DAHLIAとは…
ラグジュアリーレザーブランドとして2021年10月にOPEN。
大手百貨店である阪急うめだ本店に出店し、パーソナライズ刻印で大盛況を頂きました。
Apple関連商品をはじめとする、バッグ・財布を展開し急成長を遂げているブランドです。
本記事では、エトープの革が生まれるところまで遡って、色味が違う理由について解説しました。
普段はあまり意識することのない、本革の良さを考えるきっかけになります。
実際に色の違いが気になっていた方も、こちらの記事を読んで非常に参考になったそうです。

目次をチェック
様々な色味のエトープがある
上品なグレージュカラーで、大人の女性から絶大な人気を誇るエトープ。
実際に持ってみると、どんな色とも馴染みが良く、バッグや財布など身の回りの小物にとても相性の良いカラーです。
商品ごと見比べてみると、様々な色味が存在していることが分かります。
よく見ると、色が違う気がする。
エトープが好きな方なら、一度は感じたことがあるのではないでしょうか?
なぜ色味の違いがあるのか、理由を知ると本革ならではの良さが分かります。
色味が違うのはなぜ?
様々な色味が存在するのには、いくつか理由があります。
わかりやすく解説!エトープ/エトゥープとグレージュは違いがあるの?
素材の違い
天然由来の本革は、全く同じものは存在しません。
個体の大きさ、繊維の密度、傷の有無など様々な条件の元に皮革が作られ、ひとつとして同じ個体が存在しないからです。
私たちの手に届く頃には全く分からないような条件の違いから、様々な色味が生まれます。
タンナーの違い
タンナーとは、動物の皮の加工を行う整革業者のことです。
世界各国様々なタンナーがあり、各社技術を駆使して皮革を製造しています。
独自の技術やレシピを元に作られるレザーは、そのタンナーを表現する、いわば名刺のようなもの。
革の表情に違いが生まれるのも納得ですね。
生産時期(ロット)の違い
同じタンナーで作られる革でも、製造時期の違いによっても色味の違いが生まれます。
エトープ自体が、複数の色を混ぜ合わせて生まれる混色であるため、そもそも再現が難しいということもあります。
加えて、その日の気温、湿度など様々な条件がレザーの仕上がりに影響します。
もちろんタンナーは、微細な調整を日々繰り返していますが、天然の素材、自然の気候から生まれるという特性上、同じ色味の再現には高い技術が必要とされます。
大人気なエトゥープの魅力を徹底解説!! 理由はどんな色にも合わせやすいから?
素材別エトープの紹介
素材によっての色味の違いについて、いくつか例をご紹介します。
それぞれの革が持つ特徴によって、様々な表情が生み出されています。
ヴォーエプソン
細かい目の型押しが特徴の雄仔牛の革。密度が高くハリがあり、ツヤのある見た目です。
トゴ
しっとりとした手触りで柔らかめな雄仔牛の革。血筋(血管の跡)が残っているのが特徴です。
ネゴンダ
柔らかい手触りの雄仔牛の革。シボが大きいのが特徴で、血筋が目立つものもあります。
トリヨンクレマンス
セミマットで滑らかな手触りの雄成牛の革。トゴに似た見た目をしていますが、少し大き目のシボで血筋はありません。
スイフト
柔らかい手触りの雄仔牛の革。スムースで自然なシボと光沢のある見た目。発色の良さも特徴です。
シェーブル
柔らかくしっとりとした手触りの雌ヤギの革。細かい型押しと、品のある光沢感が特徴です。
違いがあることを理解すると
エトープは、素材や製造時期、タンナーによって様々な色味の違いがあることが分かりました。
これは、天然のものであることの証と言えます。
様々な理由があることを知っておくと、色味の違いも、その革の個性として楽しめるのではないでしょうか?
DAHLIAでは、最高級のフランス産レザー、ヴォーエプソンのエトープを使用し、ヨーロッパ仕込みの熟練技で商品を製作しております。
本物の革製品をぜひお楽しみ下さいませ。
DAHLIA公式オンラインストア
まとめ
普段の生活の中で、バッグや財布が天然の革から作られていることを意識する機会は中々ありません。
色味の違いが気になった時に、この記事を思い出していただければ、革に対する見方が変わるのではないでしょうか?
全ての本革製品は一点もの。色々なエトープに出会えると良いですね。
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当店では30日間お客様都合による返金・交換についても承っております。